ブラジルの軽食の中で、ポンデケージョと並んで日本人にも親しみやすいと思うもののひとつが「コシーニャ」です。
コシーニャは、外はサクッと、中はしっとりした生地と鶏肉の具が入った、ブラジルの定番スナックです。見た目はしずく型、または鶏のもも肉のような形をしていて、パン屋さんや軽食店、誕生日会などでもよく見かけます。
初めて見ると「これはコロッケ?」と思うかもしれませんが、食べてみると日本のコロッケとは少し違います。じゃがいも中心というより、鶏肉のうま味がある生地と、ほぐしたチキンの具を楽しむ食べ物という感じです。

今回は、コシーニャとはどんな料理なのか、味や中身、美味しい食べ方について、ブラジルで暮らしていて感じたことを交えながら紹介します。
コシーニャとはどんな料理?
コシーニャは、ブラジルでとても身近な揚げ物の軽食です。
ポルトガル語では「coxinha」と書きます。「coxa」は鶏のもも肉や太ももを意味する言葉で、コシーニャは小さな鶏もも肉のような形をしていることから、この名前になったと言われています。
形は、丸ではなく、上が少しとがったしずく型。外側に衣をつけて揚げてあるので、見た目は小さな揚げ物ですが、中にはほぐした鶏肉が入っています。
ブラジルでは、こうした軽食を「salgado(サウガード)」と呼ぶことがあります。直訳すると塩味のもの、しょっぱい軽食という感じです。
コシーニャのほかにも、キビ、エスフィーハ、パステウなど、ブラジルにはいろいろなサウガードがあります。
コシーニャは、その中でもかなり定番で、子どもから大人まで好きな人が多い食べ物だと思います。
スポンサーリンクコシーニャの中身と味
コシーニャの中身は、基本的にはほぐした鶏肉ですが、ひき肉が入っていることもあります。
鶏肉を細かくほぐして、玉ねぎやにんにく、トマト、香辛料などで味付けしたものが入っていることが多いです。お店や家庭によって味は少しずつ違いますが、しっかり味がついていて、ひとつ食べると満足感があります。
生地は、小麦粉を使ったやわらかい生地で、鶏肉の煮汁などを使って作ることもあります。日本のコロッケのようにホクホクのじゃがいもが主役というより、もっちり、しっとりした生地にチキンの具が包まれている感じです。
中に「catupiry(カトゥピリ)」や「requeijão(ヘケイジョン)」のようなクリームチーズ系のものが入っているコシーニャもあります。これが入ると、さらにまろやかで濃厚になります。
外側は揚げてあるのでサクッとしていますが、中はしっとり。熱々の時に食べると、中のチキンがほぐれて、ブラジルらしい軽食だなあと感じます。

私は、この生地が小麦粉じゃなくて、マンジョッカで作られているコシーニャが一番好きです(^^♪
ブラジルで感じるコシーニャの身近さ
ブラジルで暮らしていると、コシーニャは本当にいろいろな場所で見かけます。
パン屋さん、軽食店、スーパーの惣菜コーナー、学校やイベント、誕生日会など、ちょっとした集まりにもよく出てきます。
日本でいうと、コンビニのホットスナックや、からあげ、コロッケのような感覚に近いかもしれません。お腹が少し空いた時に食べたり、コーヒーやジュースと一緒に食べたりします。
ブラジルの誕生日会では、小さめのコシーニャやキビなどのサウガードがたくさん並ぶことがあります。甘いケーキだけでなく、こうしたしょっぱい軽食が出てくるのもブラジルらしいところです。

最初の頃は「誕生日会に揚げ物がこんなに出るんだ」と少し驚きましたが、今ではそれがないと、パーティーらしくないなと思うようになりました。
日本のコロッケやからあげとの違い
コシーニャは、日本人には「鶏肉入りのコロッケ」と説明すると伝わりやすいかもしれません。
ただ、実際に食べてみると、日本のコロッケとも少し違います。日本のコロッケはじゃがいもの甘みやホクホク感がありますが、コシーニャは生地がしっとりしていて、中の鶏肉の味がしっかりしています。
また、からあげのように鶏肉そのものを揚げたものでもありません。鶏肉をほぐして味付けし、生地で包んで揚げるので、軽食として食べやすい形になっています。
日本では揚げ物というと、ご飯のおかずとして食べることも多いですが、ブラジルのコシーニャはおやつや軽食の位置づけが強いです。
コーヒーと一緒に食べることもありますし、ジュースやガラナなどの炭酸飲料と合わせることもあります。この「食事とおやつの間」のような存在感が、ブラジルらしいなと思います。
コシーニャの美味しい食べ方
コシーニャは、できれば揚げたて、または温かいうちに食べるのがおすすめです。
外側のサクッとした感じと、中のしっとりしたチキンの具を楽しむなら、やっぱり温かい方が美味しいです。冷めても食べられますが、温め直すとぐっと美味しさが戻ります。
家で温め直す場合は、オーブンやトースターで軽く温めると、外側が少しカリッとしやすいです。電子レンジだけだとやわらかくなりやすいので、食感を楽しみたい時はオーブン系の方が合うと思います。
食べる時は、そのままでも十分美味しいですが、ケチャップやマヨネーズ、ピメンタと呼ばれる辛いソースをつける人もいます。
辛いものが好きな方なら、ブラジルのピメンタを少しつけると、チキンの味が引き締まって美味しいです。

ただし、かなり辛いものもあるので、最初は少しだけ試すのが安心です。
コシーニャと一緒に楽しみたいブラジルの軽食
コシーニャが好きな方は、ほかのブラジルの軽食もきっと楽しめると思います。
たとえば、パステウは薄い生地に具を入れて揚げたもので、チーズやひき肉、鶏肉などいろいろな種類があります。市場や屋台で食べるパステウも、ブラジルらしい味です。
キビは、ひき肉や小麦を使った中東系の影響を感じる軽食で、ブラジルでもよく食べられています。エスフィーハも、ブラジルではとても身近な軽食のひとつです。
そして、朝食やおやつとしてはポンデケージョも定番です。ポンデケージョは揚げ物ではありませんが、コシーニャと同じように、ブラジルの暮らしの中でよく出てくる食べ物です。
こうした軽食を知ると、ブラジル料理はフェイジョアーダやシュラスコのような大きな料理だけではなく、日常のちょっとした食べ物にも魅力があることが分かります。
まとめ
コシーニャは、ほぐした鶏肉をしっとりした生地で包み、衣をつけて揚げたブラジルの定番軽食です。
外はサクッと、中はチキンのうま味があり、日本人にも食べやすい味だと思います。カトゥピリやヘケイジョンのようなクリームチーズ系の具が入ったものは、さらに濃厚で人気があります。
ブラジルでは、パン屋さんや軽食店、誕生日会、イベントなど、いろいろな場面でコシーニャを見かけます。食事というより、おやつや軽食として親しまれているところもブラジルらしいです。
美味しく食べるなら、温かいうちに食べるのがおすすめです。そのままでも美味しいですが、ケチャップやピメンタを少しつけても楽しめます。

コシーニャを食べると、ブラジルの普段の暮らしや、気軽な食文化が少し見えてくる気がします。ブラジル料理に興味がある方は、ぜひ一度味わってみてほしい軽食です。








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